老化の象徴ともいえるシワは、表情のくせや生活環境によってできかたに違いがあり、人によって目立つ人、少ない人、様々です。そして、シワは日ごろからの心がけである程度は予防することができます。
シワは一般的には皮表の乾燥によって、角質層の水分が失われ、肌理(きめ)が乱れ、ヒウ表面の柔軟性がなくなる「表皮性のシワ」と真皮の線維構造が変化し、より深い溝が生じる「真皮性のシワ」に分けられます。
●表皮性のシワ
表皮性のシワは角質層の乾燥により引き起こされるため、空気が乾いて角質層の水分が奪われてしまったとき、そのまま放っておくと表皮に弾力がなくなり、表情の変化によってできた細かいシワが定着して生じます。
これは年齢に関係なく、目や口の周りなどヒフが薄くよく動く部分に現れやすいシワです。
乾燥によるシワは、肌質や季節・生活環境に応じて適切な保湿ケアをすることで予防できます。
●真皮性のシワ
真皮はコラーゲン線維がヒアルロン酸などのムコ多糖と呼ばれるジェル状の物質の中で絡み合っている構造をしています。
しかし、紫外線や加齢、活性酸素によってコラーゲンやエラスチンの質的・量的変化(変性)が生じるとヒフ全体の柔軟性がなくなりシワができます。