薬用クロロフイル化粧水(+)の効用

 天然の誘導体であるクロロフィルは弱アルカリ性(+)で安定している物質です。

従って、これを配合するローションは(+)にできています。

クロロフィルは薬理作用として傷面乾燥作用・傷面の肉芽増殖作用・求心性治癒現象・最近繁殖阻止作用などがあり、ニキビや肌アレを手当した人はだれでも効果を経験していることと思います。

これが薬用クロロフイル化粧水の特徴です。

 クロロフイルのローションは傷面に使うと軽くピリッとしますが、その刺激によって二次的に体液のもつタンパク質の膜を傷面につくり、体液の滲出(しんしゅつ)《にじみ出る》を押さえ込んで傷面を乾燥してなおします。

(+)のローションは傷面に使っても弱くピリッとした程度で細胞膜の(+)に反発され、続けて使ってもピリピリしないことが大きなすぐれた特徴です。

このように刺激が少ないため事故や問題を起こさずヒフの保護と文化病の予防に役立つことができます。

※「文化病」とは、化粧品などを使った後に悪化したり発生する顔のニキビ、色素沈着(シミ)、カブレ、シワなどのことです。

従って正常なヒフをつくるのはヒフ自らの再生力(表皮基底細胞の分裂)によりますが、「正しいガーゼの持ち方・使い方」ができれば肌アレやカミソリの傷などは3時間でもなおります。これはカミソリを使った後(+)のクロロフイルのローションを使い、3時間後に(-)のローションを使っても少しのピリピリ感もなくなります。

 このことは学問で教えている角層を剥ぎ取った後4時間後の不全角化層の出現より1時間も早く、クロロフィルの薬理作用で傷面が修復されている何よりの証拠であって、肌アレは1回の指導で治すことができます。

 この奥義を会得するため次の実験をしてみましょう。熱く沸かした牛乳をカップに入れ、しばらくすると冷えるにしたがって表面にタンパク質の薄い膜ができてきます。スプーンなどで軽く膜の中心部をたたくと弾性が観られ、カップのへりに近い所では接着部がすぐ破れてしまいます。これと同様に肌アレのなおる過程の傷面は軟弱でよわよわしいものですから、少しでも押さえてこすったり、パッティングの手がすべったり、マッサージなど決してしてはならないのです。

 この生理的条件を知らないで、少しでもこするような化粧品の使い方をしていると、肌アレやシミのある顔は10年15年してもなおることなく持続します。

しかしこのような顔でも「上手な使い方の手」ができるようになると、一度のお手入れで肌アレはなおり、シミも表皮基底細胞の分裂で教えるターンオーバーの数字27~28日以内で生理的になおります。(「生理的」の意味はだれにでも共通しているからだの働きです)

 

※「美顔教室 わかりやすい美顔技術の手引き」より抜粋