最近抜け毛が増えた‥
何となく髪にコシがなくなった‥
髪が薄くなった‥
近年、「薄毛」や「抜け毛」で悩んでいる人は、約2,300万人ともいわれています。
「薄毛」や「抜け毛」の原因としては、高齢化社会の到来、ストレスの増加、食生活の変化など、いわゆる社会環境の変化が考えられます。
髪の悩みに対する調査で男性は、薄毛に悩む人が最も多いのに対し、女性では、髪が細い、髪のコシがなくなるといった悩みをもつ人が多いことが分かります。
毛には、一本一本独立した寿命があり、一定区間を過ぎると自然に抜けていきます。そして、新しい毛が生えてきて、成長します。
この繰り返しを毛周期（ヘアサイクル）と呼びます。
一番身近な頭髪では、1.毛が伸びる成長期が（数年）、2.成長が止まる退行期（2週間前後）、3.完全に成長が止まる休止期（数か月）で、休止期毛は新たに伸びてくる次の成長期毛に押し上げられて自然に抜け落ちていきます。（図参照）1日に50～80本の頭髪が抜け落ちますが、この程度の抜け毛は生理現象で問題ありません。
毛の長さは成長期の長さによって決まり、頭髪は1日に0.3～0.5ｍｍ伸びます。
一度傷んだ髪は、自然に良くなることはありません
髪や頭皮は日々様々なダメージを受けています。
乾燥や紫外線といった日常的に誰でも受けてしまうものから、最近では当たり前となったカラーリングやブリーチ、パーマ等のヘア処理によるダメージというように、髪は私たちの身体で最も過酷な条件にさらされている部分です。
では、カラーリングなどの処理をしなければ、髪はダメージを受けないのかといえば、そうではありません。
例えば「紫外線」は毛髪中のタンパク質の変性や流出を促して、ダメージホールをつくります。
また洗髪後に行われるドライヤーの熱風による構造変化を引き起こします。
このように、毛髪は毎日のようにダメージを受け、傷んでいるのです。
髪は一度傷んでしまったら、自分の力では修復できません。
そのため日頃からのケアが非常に大切です。